Tea tree(ティートゥリー)

オーストラリア原産の植物で、昔から先住民のアボリジニがこの木の葉を使用して感染症をおこした創傷をなおしたりと、万能薬として利用されてきました。現在、現在はその効能が広く認知されており、水虫やにきびの改善だけでなく、インフルエンザ対策としても注目されています。

葉から得られる精油には強い殺菌・消毒作用があり、第二次世界大戦中にはフランス人医師のジャン・バルネが負傷した兵士に使用したという歴史もあります。

ティートゥリーは、フトモモ科の小高木で、樹高は7mほどになります。小さい白い花を咲かせます。オーストラリアの限られた場所に生息していましたが、現在はオーストラリアだけでなくインドネシアにも自生しており、沼地や湖畔など湿り気のある土地で多くみられます。

ティートゥリーはいわゆる「お茶の木」とは別物です。その昔、イギリス人探検家のキャプテン・クックが初めてオーストラリアに上陸したとき、先住民がティートゥリーの葉でお茶をいれて、クックをもてなしたことから「お茶の木（tea tree）という名前が付けられたと言われています。

～香りの特徴～

鼻をすっと通り抜けるやや鋭く強い香り

ツーンとしみ通るフレッシュで清涼感のある爽やかな香り

～香りの効果・効能～

テルピネン-4-オールには、優れた抗感染作用や免疫力アップの働きがあります。そのため、風邪やインフルエンザなどの感染症予防や、花粉症などのアレルギー症状の緩和に役立ちます。呼吸器系の痛みや炎症をやわらげる効果もあるため、鼻づまり、鼻水、副鼻腔炎、喉の痛みにも効果的。ユーカリ・ラディアタとのブレンドはさらに効果を高めます。

非常に優れた殺菌、抗真菌作用があるため、水虫やにきびを改善する効果があります。抗炎症作用もあるため、切り傷、虫刺され、床ずれのほか、やけどや日焼けの炎症を鎮めるのにも効果的。ウイルス性のいぼ、ヘルペス、頭皮のかゆみやフケにも有効です。力な殺菌力を持ちながら、肌への刺激が少ないのも大きな魅力です。

また落ち込んだ気持ちやもやもやとした気分をすっきりさせたいときに効果的です。ぼんやりとした頭をすっきりさせ、集中力や記憶力を高めるのに役立ちます。沈んだ気持ちを引き上げ、元気・活力を与えてくれる香りは、リフレッシュしたい時や頭をスッキリさせたい時にもおすすめです。