Rose Absolute(ローズabs.)

「香りの女王」と称され、時代を超えてロマンと伝説が絶えないローズ・アブソリュート。その起源は約5,000万年以前とも言われており、紀元前3000年頃に粘土板に記述された古代メゾポタミアの”ギルガメッシュ叙事詩”に遡ります。古代ギリシャ、ローマ、エジプト、イスラム世界などローズに関する神話が多く存在し、実際に儀式用、薬用、香料、化粧用に多用されてきました。

またローズを語る上で欠かせない歴史的人物といえば、古代エジプトの最後の王女、クレオパトラ。この花をこよなく愛したクレオパトラは、毎日のようにバラ風呂に浸かったり、寝室には膝の高さまでバラの花びらを敷き詰めていたという伝説が残っています。金や宝飾品と並んで高価とされていたバラを贅沢に使うことは、当時においては権威と財力の象徴であったことが伺えます。

華やかでよりバラらしい印象を与えるローズ・アブソリュートは、ケンティフォリア種やダマスク種のバラから、採油率を高めるために揮発性有機溶剤抽出法で採油しています。採油率が高まるだけでなく香りが熱による影響を受けないというメリットも有り、香水の原料にもよく使われています。

ローズ・アブソリュートの香りには心身をリラックスさせるだけでなく、肌の細胞活性をサポートしアンチエイジングにも役立つことから、現代でも多くのスキンケア商品の原料に使われます。
またローズ・アブソリュートの香りには、幸せホルモンと呼ばれる「オキシトシン」の分泌を脳内で促す力があることが分かっています。オキシトシンは、愛情を育んだり、信頼関係を深めたりするのに重要な役割を担うホルモンで、授乳の際の母乳にも含まれます。

～香りの特徴～

甘く華やかで優雅な香り

『花の代表』気品に溢れる甘く芳醇な香り

～香りの効果・効能～

上品で華やかな香りにより多幸感を高め、心を明るく高揚させ、神経の緊張やストレスを和らげてくれます。沈んだ気分を持ち上げ、自信を無くしてしまった際に自分を肯定でき、幸福感を抱かせてくれます。
また女性ホルモンのバランスを整える働きがあると言われ、月経に関わる心身両面のケアや、更年期の不調、産後の精神状態の改善などにも良いとされています。

抗炎症作用や細胞促進作用があることから、傷や皮膚炎、湿疹などの治りを早める作用、お肌の炎症を抑えターンオーバーを促し、老化・乾燥へのアプローチもできます。収れん作用があるため開いた毛穴を引き締めるのに役立ち、シワやたるみの予防や改善にも効果的で、女性美容のアンチエイジングにとても最適な精油でもあります。