Eucalyptus globulus(ユーカリ・グロブロス)

オーストラリアを原産とするフトモモ科の樹木、ユーカリ種は600種、変種も含めると1000程度の種類があります。その中で、香料が採取できる種類は15種類です。葉の形状や色味は多種多様ですが、数あるユーカリの品種の中でも、アロマテラピーでは最も一般的に使用されています。1.8-シネオールの成分が80％を占め、鼻を抜けるようなスッとした爽やかな香りが特長です。

青白い葉を持つこの木の樹液をガム（gum）と勘違いしたという説から、別名「ブルーガム」とも呼ばれています。

ユーカリ・グロブルスはオーストラリアで昔から日常的に使われており、オーストラリアの先住民であるアボリジニーはユーカリの木を「キノ」と呼び、葉を傷に巻いたり、塗り薬として使用していたり、心身の不調を改善するために煎じてハーブティーとして飲んだりしています。

ユーカリの殺菌作用は非常に強力で、フランス人医師のジャン・バルネもその作用を実証していました。また木の成長がとても早いことから木材やパルプ資材としても盛んに活用されています。

～香りの特徴～

ユーカリ品種の中でも穏やかながら、スーッとしたシャープですっきりとした香り

頭や空間をシャキッとクリアーにする香り

～香りの効果・効能～

呼吸器系の様々な症状に効果を発揮し、鼻やのどの炎症や痛みを緩和したり、抗菌、消臭作用など様々な作用があります。1,8-シネオールという成分が全体の80％ほど含まれているので、咳を鎮めたり、痰を取り除いたり、炎症を鎮める効果や花粉症の緩和に役立つ成分としても注目されています。

α-ピネンという香り成分が、心の奥から落ち着けるリフレッシュ効果があります。 深い呼吸とともに落ち着き、また刺激的な香りが頭をクリアにして眠気を吹き飛ばしてくれるので、集中力を高めたい時におすすめです。