Rosemary camphor(ローズマリー・カンファー)

語源は、ラテン語の「海のしずく」（ros marinus）に由来します。小さな青色の花が咲く様子が、海の波のしずくのように見えることからそのような名前がついたといわれます。また、一説には、聖母マリアがこの花を青いマントで染めたという逸話から、「マリア様のバラ」とも呼ばれます。

古くから伝わる有名な逸話が、14世紀、高齢のハンガリーの王妃エリザベート1世が、ローズマリーを主成分とした「ハンガリアンウォーター」を化粧水として用いたところ、健康と若さを取り戻し隣国の王子からプロポーズを受けたというお話です。このことから、ローズマリーは若返りのハーブとしても知られています。

エジプトのファラオの墓からこの植物が発見されたことや、古代ローマやギリシャでは、悪魔を追い払う力があるとされ、宗教儀式に利用されていました。またヨーロッパで古くから料理に欠かせないハーブとして利用されてきました。葉には消臭や殺菌作用があり、肉の臭みを消して鮮度を保ち、また、消化を促すとして、現在でもフランス料理やイタリア料理に欠かせないハーブです。

地中海沿岸地方に自生し、木質化する常緑の低木で、欧米ではよく生垣にもされています。細い針のような葉を持ち、美しいブルーの花を咲かせます。精油は一年の間に伸びた先端部分を使って抽出されます。ローズマリーにはケモタイプがあり、主にローズマリーシネオール、ローズマリーカンファー、ローズマリーベルベノンの3種が出回っています。

ケトン類のカンファ―の含有率が高い種類です。筋肉の疲労や刺激活性により効果的です。肩こりや筋肉痛、リウマチ、肝臓鬱血、静脈瘤などに有効です。カンファーではなくボルネオンタイプと呼ばれることもありますが、これはカンファーの別名。


～香りの特徴～

スッキリフレッシュで鼻が通る刺激的な香り

ツンとした鋭い刺激を感じるシャープな香り



～香りの効果・効能～

特に神経と筋肉へ働きかけるといわれます。そのため筋肉痛や神経痛などにいいとされます。優れた心臓強壮作用や血行促進作用により、肩こり、頭痛、冷え性、などの血行不良が原因の不調の改善に役立てることができます。また、利尿作用や脂肪溶解作用、デトックス作用などがダイエットの助けになるでしょう。

カンファーは脳の働きを活発にする働きがあるため、記憶力や集中力を高める効果が期待できます。またその香りは交感神経を刺激するともいわれるため、気持ちをあげたいときや、やる気を起こしたいときのサポートに効果的です。脳の血流が良くなり、気分が高揚するので突然の眠気にも効果的です。

ストレスや緊張などで過剰に神経が興奮している時には、鎮静作用もある為、リラックスする効果があります。また、クールな香りは脳・交感神経を刺激して頭をスッキリとさせることで認識力や集中力を高めつ働きが期待されています。