Mandarin(マンダリン)

マンダリンの原産地はインドのアッサム地方で、常緑低木で、自然交雑を繰り返しながら世界中に広まったと言われています。世界各地に伝播したものと考えられています。温暖で湿気の多い気候を好みますが、比較的環境への適応性が高く、現在では主要産地のブラジルや地中海地方をはじめ、日本を含む様々な地域で商用的に生産されています。見た目はオレンジ・スイートよりも小ぶりで皮も薄く柔らかいのが特徴で、柑橘類の中では日本の「ぽんかん」の仲間になります。中国経由で日本に伝わった温州みかんもマンダリンの仲間です。マンダリンと呼ばれた中国の高級官僚に捧げられていたことが名前の由来になったと言われています。

中医学では、マンダリンの果皮を乾燥させたものを陳皮と呼び、漢方薬の原料や食材として胃腸の調子を整えたり身体を温めたりする目的で使われてきました。甘く芳醇な香りが特徴で、気分をリフレッシュし心を明るくしてくれる働きがあります。消化促進作用もあるため、消化を促す薬剤としても使用されています。マンダリン精油には毒性がないので、子供や妊婦さんの使用にも適しています。

～香りの特徴～

甘いフローラルの混ざっだシトラス調の香り

まったりとした甘さで優しさと温かみのあるスイートな柑橘系の香り

～香りの効果・効能～

不安な気持ちや沈んだ感情を明るく持ち上げてくれる働きが期待できます。また交感神経を鎮静する働きがあので、リラックス効果もあります。不安やイライラで眠れないときなどに有効です。とても優しい香りなので、慣れていない小さなお子さまや高齢の方とも一緒に楽しめる香りです。

腸の運動を促すので、消化不良や便秘の軽減にも役に立つと言われています。血行の流れをよくし身体を芯から温めるので、胃腸の調子を整え、ストレスや冷えからくるお腹の乱れや食欲増進にも効果的とされています。
肌の細胞活性を促すとも言われ、むくみの解消や妊娠線の予防にも用いられます。皮膚を強壮し、再生してくれます。肝臓の強壮やPMSの緩和といった作用もあります。

抗菌作用とオレンジ同様d-リモネン（60～80%）成分が多い為親油性があり、キッチン回りのお掃除や油汚れに活躍してくれます。また、油性ペンやクレヨンの落書きや、シールをきれいに剥がすのにも役立ちます。