German chamomile(カモマイル・ジャーマン)

カモミイル・ジャーマンはカミツレとも呼ばれ、中国では母菊とも呼ばれます。一年草の植物で、草丈は30cm位になります。カモミールローマンととても似ていますが、違う種類になります。カモミールという名称の由来は、「大地のりんご」を意味する「カマイメロン」という古代のギリシャ語にあります。たくさんの花から少量しか精油が採取できず、カモミール・ジャーマン精油は大変貴重です。

ヨーロッパでは古くから民間療法として用いられてきた植物です。学名のMatricariaは、「母」や「子宮」を意味するラテン語に由来し、産婦人科系の治療に用いられたことがうかがえます。

主要成分のカマズレンにより、精油は綺麗な濃い青色をしていることから、「カモミール・ブルー」や「アズレンブルー」などと呼ばれています。

～香りの特徴～

ピリッとしたスパイシーさが混ざる濃厚で甘く芳醇な香り

甘さと干草が混ざったような香り

～香りの効果・効能～

鎮静作用があるので、ストレスや不安、緊張、怒りなどの負の感情を和らげてくれます。安眠のサポートとして、気持ちが高ぶってなかなか寝付けないときにも効果を発揮してくれます。

女性ホルモンに似たはたらきがあり、通経作用や月経不順の改善、更年期障害や月経前症候群など女性特有のトラブルに対して効果的です。

粘膜を保護して胃壁を修復する作用、消化促進作用があり、胃痛の緩和や、腹痛、下痢などにも役立ちます。

カマズレンの抗炎症作用や抗アレルギー作用により、皮膚のかゆみや炎症を鎮め、皮膚の再生を促進します。切り傷や虫刺されにも効果的です。湿疹に対してはお風呂にカモミールを入れて入ると改善されると昔からいわれており、湿疹や肌荒れを改善するのにも有効です。